抽象的な話と具体的な話の違い|伝わる説明方法と具体例の使い方

心理

「説明しているのに伝わらない」「専門用語を使うと相手がついてこない」——
そんな経験はありませんか?

実はそれ、説明力ではなく抽象と具体の使い分けが原因かもしれません。

このこの記事では、
抽象的な説明と具体的な説明の違い、
そして理解される説明に必要な具体例の使い方を解説します。

話し方・文章・ビジネス・プレゼンなど、多くの場面で活かせる内容です。

なぜ説明が伝わらないのか?

共通認識が前提になる理由

コミュニケーションは、相手と自分が同じイメージを共有できているかで成立します。

たとえば、

「りんご」といえば、赤くて丸い果物を想像し、

「えんぴつ」といえば、緑色の細長い木の棒をを想像し、

「テーブル」といえば、ダイニングにある大きな机を想像するでしょう。

これらの言葉は、多くの人がほぼ同じイメージを持っていて、

説明なしでスムーズに理解ができます。

しかし、相手がその概念を知らない場合、説明の難易度は一気に上がります。

「えんぴつ」の例に見る概念差

もし外国人に「えんぴつ」を説明するなら、次のようになります。

「紙に文字を書く道具で、ペンに似ています。
ペンとの違いはインクの代わりに炭の芯を使い、外側は木でできていて、
濃さを HB・2B などの表記で区別します。」

…と、このように共通認識がないだけで、説明量は一気に増えます。
そしてここに、理解のズレが生まれる原因があります。

抽象的な表現のメリット・デメリット

理解しやすいが曖昧になりやすい

抽象的な言葉は、多くの人が理解した気になれる便利な表現です。
たとえば、

  • 「努力」
  • 「成長」
  • 「自由」

これらは誰でも意味がわかるように感じます。
しかし、具体的な内容は人によってまったく違う可能性があります。

抽象表現が人を惹きつける理由

抽象表現は「自分の解釈で使える言葉」です。
そのため、言われた側は「わかっている気になる」ので会話は進みやすくなります。

しかし、実際には内容が共有できていないまま物事が進む危険性があります。

深く狭い(専門的な)話が難しい理由

情報密度は高いが人を置き去りにする

専門用語を使えば、深く正確に話ができます。

しかし、相手がその言葉を知らなければ、説明は途中で止まり、話も成立しません。
理解の入り口に立てていないからです。

専門用語が強力になる条件

一方で、相手が理解している状態で専門用語を使えば、
少ない言葉で多くを伝えられるというメリットがあります。

つまり専門表現は、

「相手が理解できる状態で使うと強い。
理解できない状態で使うと会話を壊す。」

そういう性質を持っています。

具体例が理解を加速させる仕組み

想像力を使わせる説明

そんな時に使えるのが具体例です。

具体例は、相手が既に知っている情報を橋渡しとして使えるため、理解を助けます。

「えんぴつ」を説明するとき、「ペン」を基準にすれば説明の負担が下がるのと同じです。

例え話の心理効果

具体例は説明を補助するだけでなく、

  • 印象に残る
  • 感情が動く
  • 行動を促す

という効果があります。

ビジネスで活かせる具体例の使い方

行動をイメージさせるプレゼン方法

たとえば、先ほどの説明で外国人にえんぴつをセールスするとこうなります。

「えんぴつとは紙に文字を書く道具で、ペンに似ています。ペンを想像してもらえれば大丈夫です。」
「ペンとの違いですが、インクの代わりに炭の芯を使い、外側は木でできています。
もう少し説明すると、文字の濃さを HB・2B などの表記で区別します。」

「このえんぴつを使ってコーヒーでも飲みながら、あなたの節約術や家事テクニック、仕事術を紙に書き留めてください。休日の朝のゆっくりした時間がいいかもしれません。」


「書き留めたものをまとめて出版社に持ち込めば、本になるかもしれません。本にするためにはそれなりの量を書かないといけませんが、えんぴつはインク切れの心配がないので集中して書き切ることができるでしょう」


「あなたの生の生活の中で見つけた知識なのできっとその本は売れます。売れたら紙とえんぴつを使ってまた次の企画を生みだしていきましょう。」

「えんぴつは1本100円です。100円でこんな未来を作れるとしたら、安い買い物ではないでしょうか?」

こんな話をすると、コーヒーを飲んでる姿や休日のゆっくりした時間が想像できませんか?

相手は未来の姿まで想像できます。

「未来を見せる説明」の作り方

「説明」ではなく「想像させる説明」をすると、人は動きます。

これはセールス・教育・プレゼン・ブログ・SNSのすべてで効果があります。

まとめ:理解される説明は「抽象+具体」のバランス

抽象表現は広く届き、
具体例は深く届きます。

どちらか1つではなく、両方をバランスよく使うことで、
相手に理解され、印象に残り、行動につながる説明ができるようになります。

✔ 最後に

今日のメール・会話・SNS投稿で、
抽象的な表現にひとつ具体例を足してみてください。

それだけで、あなたの言葉は驚くほど伝わり始めます。

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